ドゥルーズのバイオグラフィー(1980年まで)

ジル・ドゥルーズ1925年1月18日 パリ第17区で産まれる。1944年 ソルボンヌ大学にて、カンギレムやイポリット、ガンディヤックらのもとで哲学を学ぶ。1945年 「女性の記述」1946年 「キリストからブルジョアジーへ」1946年 「口にすることと輪郭」1946年 「マ…

ドゥルーズ 講義録「基礎づけるとは何か」英訳版、訳者による導入

What?What is grounding? is a translation of extensive notes to Qu’est-ce que fonder?, a seminar Deleuze gave in 1956-1957. It sees Deleuze engaging with a series of philosophers ranging from Plato to Heidegger in order to investigate the m…

ドゥルーズ 講義録「基礎づけるとは何か」英訳版目次

What is Grounding? Translator’s Introduction– 1 1 From mythology to philosophy - 13 1.1 Natural ends and infinite tasks - 13 1.2 Will, value, ground - 16 2 The essential being a ground or reason – 21 2.1 Claims and rights – 21 2.2 Hume to …

Russell, CEPL, §10(1) (chap.2)

CE2

あらゆる命題は〈主語−述語〉形式(おのおのの命題に一つの主語と一つの述語)に還元されうるか、という問いは、あらゆる哲学に、特に実体の観念を扱う哲学にとって根本的である。 実体…主語と述語の論理的観念から派生する ブラッドリーの論理学…命題は述語…

Russell, CEPL, §9 (chap.2)

CE2

以上の論述を正当化するために立てられる問題 すべての命題は、〈主語−述語〉形式に還元可能か 分析的諸命題はあるか、もしあるなら、それらは基礎的であり、単独で必然的であるのか 必然的諸命題と偶有的諸命題の〔ライプニッツ的〕区別の真の原理は何か 充…

Russell, CEPL, §8 (chap.2)

CE2

§8 命題…一つの主語が一つの述語を帰属させる〔同一律〕 主語…述語を含む 述語…主語を定義する 「実在する」は、実在する諸主語の観念に含まれない〔とりあえずは〕∴ 実在が主張されない限り、主語と述語の真理性の判断は分析的である 必然的な諸命題は分析…

Russell, CEPL, §7 (chap.2)

CE2

第2章 必然的な諸命題と矛盾の法則 §7 ライプニッツ哲学は命題の分析から始まっている。『形而上学叙説』が書かれた1686年1月には、彼のシステムは完成しており、その後大きな修正はない。 1686年頃の重要な論述(第2-5章) 明示的にはアルノーにあてた文章…

ラッセル『批判的解説』chap.1, §5-6.

CE1

5. 本論文の進行は以下のようになる:第二章から第五章では、上記の前提の最初の四つの帰結について討議し、それらがシステムの必然的な諸命題の全体、あるいはほぼ全体に通じているということを示すだろう。第六章から第一一章では、ライプニッツのモナド主…

ラッセル『批判的解説』chap.1, §3-4.

CE1

3. ライプニッツの哲学は、二種類の非一貫性を含んでいるとわたしは主張するだろう。その一つは簡単に除去されるが、もう一つのほうは、《モナドロジー》の哲学に似たどんな哲学にも不可欠である。第一の種類〔の非一貫性〕は、ライプニッツの時代に広く受け…

ラッセル『批判的解説』chap.1, §2

CE1

2. この怠慢によって、解説者の諸機能は、大抵の哲学者における場合よりも困難になると同時に重要になる。解説者に最初に要求されることは、ライプニッツが書くべきだったシステムの再構築を試みること──彼の理由づけの連鎖の始まりが何か、終わりが何かを発…

ラッセル『ライプニッツの哲学の批判的解説』chap.1, §1

CE1

第一章 ライプニッツの前提 1. ライプニッツの哲学は、そのシステムの全体が世の中に発表されることはなかったにもかかわらず、ある綿密な調査が示しているように、並外れて完全な、一貫性のあるシステムだった。彼の見解を研究する方法は、それを提示する彼…